大切なデータ。
思い出の写真や、業務用データなど、大切なデータはバックアップを取っておくことが大切です。
お客様には、折に触れバックアップの重要性をお話しますが、皆さん一様に「頭ではわかっていても現実にはこまめに作業を行うことができない。」とか、「データが壊れて困った話は聞いたことあるが、自分は大丈夫」などというお答を頂きます。
「データが無くなる原因は色々」
PCが起動しなくなった。
HDDが壊れた。
USBやメモリカードなどのメディアを失くした。
誤ってフォーマットした。
誤って削除し、こみ箱も空にした。
NASが壊れた。
などなど、原因は様々。
「データは、そもそも壊れやすいもの」
データは、超精密機器の集合体を色々経由して、デジタル信号の塊になって、超精密かつデリケートな媒体に記録されます。
精密機器の塊のようなPCで作り、超デリケートなHDDやUSBに記録されます。
中でもHDDは、電子部品がのっかった精密基盤と、ミクロン単位の精度で加工された駆動部分、更には動きを制御するファームウエアまで備えた、いわば神業のようなバランスの基で動いています。
つまり、いつ壊れてもおかしくない状態なんですよ。実は。
「失くしたくないデータは2つ以上、それぞれ別のメディアに取っておく」
バックアップやってるよ。というお客さまも稀にいますが、お話を聞くと、1台のPC上で2か所に保存してる場合が以外と多いんです。
これってバックアップじゃないんですね。
だって、PC壊れたらおしまいですから。
HDDが壊れれば目も当てられません。
バックアップは、個人ならPC本体と、外付けHDDやUSB等の外部メディアの2つもっておけば概ね安心。
業務用だと、PC本体、NAS、更にNASのバックアップの3つやっておくことをお勧めします。
「失くしたデータを復活させられる?」
最近は、データ復旧ソフトもかなり優秀ですので、削除してすぐの物はわりと簡単に復旧できます。あくまでもすぐの場合ですけど・・・
また、HDDユニットが無事な場合も比較的簡単に復旧できます。
でも、HDDがダメージを受けている場合は専門業者にお願いするという手もありますが、これはよほど重要なデータを復活させたい時に限られます。なんせ費用が・・・
会社などで、NASやRADEの障害からデータを復活させたいという場合は、専門業者にお願いするしかありませんが、覚悟が必要です。
先日、お客様のNASが突然アクセスできなくなり、原因はNASのHDDのヘッド障害。
ヘッドが故障すれば、高い確率でデスクその物が損傷を受け、更にファームウエアも損傷を受ける。
つまり、物理障害と論理障害のダブルパンチを食らったわけです。
これはもう、サルベージしかありません。
で、データー復旧専門会社にお願いしたところ、この障害の場合の見積は30万円。それでもNASはデータ復旧率は40%ほどだと言いますから、一か八かになります。
怖いですね。
こうなる前に、バックアップを取っておけばよかった。
そう、みんな痛い経験をして初めて気付くんです。
だって人間だもの。